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生産スケジューラを導入・運用されているお客様からよくお聞きする課題のひとつに「マスタ管理の効率化」があります。
マスタ管理について、特に多く見られる運用例として、システムに存在しない項目を、外部のExcelファイルで個別に管理しているケースが挙げられます。
本来マスタは一元管理することを推奨しますが、改修に費用がかかる、用途が違う、メンテナンス担当者が異なるなどの理由で、Excelでの管理を選んでいる方も多いのではないでしょうか。
Excelは柔軟で便利なツールですが、属人化・データ分散・エラーの温床になりやすく、業務のボトルネックとなるケースが多く見られます。特にマスタ管理においては、更新漏れや整合性の欠如が計画精度に直結するため、早急な改善が求められます。
Excelを使用したマスタ管理では、以下のような問題から様々な影響・リスクが起こる可能性があります。
生産スケジューラで計画を立てるにあたって、品目・工程・資源といったマスタデータは必要不可欠です。
これらのデータは生産計画の根幹であり、整っていないと、スケジューラの計画精度が落ち、現場からの信頼を失う恐れがあります。
そのため、スケジューラを長く有効に使い続けていくには、継続的なメンテナンス性を考慮する必要があります。
いわゆるBOP (Bill of Process)のデータは、システムによる管理がされていないケースが多く、属人化しやすい領域です。
スケジューラ導入時にExcelなどで一時的にデータを作成したまま、その管理が続き、結果として更新漏れや整合性の欠如といった問題に悩まれるご担当者様もいらっしゃいます。
スケジューラに必要なデータには以下が挙げられます。
なお、生産スケジューラの運用には、上記したBOP以外にも多くのマスタデータが必要になります。
トーテックアメニティが提供する「Asprova Plus(アスプローバブラス)」は、生産スケジューラ「Asprova」とノーコードWebアプリ開発ツール「Forguncy」を連携させた、Asprova運用支援ソリューションです。
スケジューラに必要なデータを管理するための画面テンプレートが用意されており、Asprovaの制約に必要なマスタデータを簡易登録できます。(図1)
また、データ管理にとどまらず、計画結果の見える化、計画結果の分析、生産指示、実績登録など、様々な用途にご活用いただけます。
スケジューラ導入前のお客様はもちろん、導入後のお客様にもおすすめできるソリューションです。(有償でのカスタマイズも可能です。)
図1 Asprovaの制約に必要なマスタデータを簡易登録(Asprova Plus)
「Asprova Plus」は、ノーコードWebアプリ開発ツールの『Forguncy』を使用しており、Excelライクな操作性、Webベースでどこでも利用可能、ノーコードで柔軟なカスタマイズ、スケジューラ以外にも幅広く活用できるといった特徴があります。
Asprova Plusの詳細はこちらをご覧ください
Excelからの脱却は、単なるツールの置き換えではなく、業務の質を根本から変える改革です。
スケジューラ導入とマスタ管理の効率化は、製造現場のDX推進において欠かすことのできない重要なステップです。
筆者
プロフィール
松野 隼弥 Takaya Matsuno
経歴:
2015年からAsprova導入エンジニアとしてのキャリアをスタートし、 2018年にはシニアAPT認定を取得。以降はプロジェクトリーダーとして、Asprovaの導入支援を行う。
スケジューラの導入に加え、計画に対する実績収集や、計画と実績の“見える化”の仕組みも導入。
その経験を活かし、Asprova PlusやMotionBoardを活用した工程分析モデルの企画・立案にも取り組む。
また、最新の自動計画立案機能「Solver」については、立ち上げ当初の2021年からPoC(概念検証)に参加。
現在はAsprovaの導入を中心とした十数名のエンジニアグループで、グループリーダーを務めており、プロジェクトの責任者・アドバイザーとして案件に参画。
『今後も導入経験を活かした記事を発信していきますので、ぜひご覧ください。』
生産スケジューラ『Asprova』
基本ガイドブック
Asprova連携ソリューション『Asprova Plus』
基本ガイドブック
ノーコードWebアプリ開発ツール『Forguncy』
基本ガイドブック
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