連載テーマ 「現場からはじめるDX・業務改善|なぜ失敗する?“作って終わり”を防ぐDX構造改革とローコード活用」
- 業務改善が進まない原因とは?DXが失敗する理由とローコードの罠
- 現場主導の業務改善を実現する開発体制とローコードツール「Accel-Mart Quick」
本シリーズでは、「組織に根付いた業務改善の実現」をテーマに、以下の4回に分けて解説します。
第1回:業務改善が進まない理由とローコードの罠
第2回:現場主導の業務改善を実現する開発体制とローコードツール「Accel-Mart Quick」
第3回:ローコードツール「Accel-Mart Quick」で実現する業務改善
第4回:ローコードツール「Accel-Mart Quick」の実践ユースケース
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はじめに
前回は、DXや業務改善が失敗してしまう構造的な原因について解説しました。
特に、次のような課題を抱えたままでは、ローコードツールを導入しても、本質的な業務改善にはつながりません。
- ツール導入が目的化してしまう
- 現場に改善活動の余力がない
- 継続的に改善する仕組みがない
では、実際に業務改善を成功に導くためにはどのような体制が必要なのでしょうか。
業務改善を実現させるためには、推進層・現場・ベンダーがそれぞれの役割を担い、ノーコードとローコードを業務要件に応じて適切に組み合わせる開発体制が重要です。
今回は、
- 業務改善における推進層・現場・ベンダーの役割
- ノーコードとローコードを活用した開発モデル
- 「Accel-Mart Quick」が業務改善に適している理由
についてご紹介します。
現場主導の業務改善を実現するための体制とは?
現場主導の業務改善とは、現場が主体となって改善テーマを提案し、推進層とベンダーがその実現を支援する取り組みです。
現場だけでシステム開発を担うことを意味するわけではありません。
業務改善を成功させるためには、推進層・現場・ベンダーの3者がそれぞれ適切な役割を担う必要があります。
DX推進で重要な3つの役割
1.推進の役割
DX推進における推進層の主な役割は、現場が改善活動を継続できる環境を整えることです。
現場は日々の業務で忙しく、改善活動だけに時間を割くことは困難です。
そのため、推進層にはつぎの役割が求められます。
- 改善の方向性を示す
- 改善活動の優先順位を明確にする
- 部門間の調整を行う
2.現場の役割
現場の主な役割は、日々の業務から課題を見つけ、改善テーマやシステムへの要望を提示することです。
実際の業務を最もよく理解しているのは現場担当者です。
そのため、現場には次の役割が求められます。
- 非効率な業務の発見
- 改善テーマの提案
- システムへの要望整理
現場の声が反映されていないシステムは定着しにくく、結果としてDXの推進が停滞する一因となります。
3.ベンダーの役割
ベンダーの主な役割は、現場の課題や要望を整理し、実現可能なシステム要件へ落とし込むことです。
現場担当者がシステム設計や開発手法まで理解する必要はありません。
ベンダーは、次の役割を担います。
- 現場の業務を整理する
- システム要件に落とし込む
- 拡張性や運用性を考慮して設計する
つまり理想的な体制は、
「現場が改善を主導し、推進層が活動を支え、ベンダーがシステムにより実現を支援する体制」であると考えます。
システムが集まり、サイロ化(部門ごとに分断され同じようなシステムが乱立している状態)になりがちです。

ノーコードとローコードを組み合わせた開発モデル
業務改善を継続するためには、ノーコードとローコードを業務要件に応じて使い分けることが重要です。
近年ではノーコードやローコードツールが普及していますが、どちらか一方だけで全てを解決できるケースは多くありません。
ノーコードの強み
ノーコードとは、プログラミングをほとんど行わずに、画面や業務フローなどを構築・変更する開発手法です。
例えば、
- 画面の追加
- 項目の変更
- 簡単な業務フローの修正
などを現場に近い担当者でも比較的容易に実施できます。
そのため、将来的な内製化を見据えた改善基盤として有効です。
ノーコードだけでは限界もある
ノーコードだけですべての業務改善を実現することは難しい場合があります。
なぜなら実際の業務には、
- 複雑な承認フロー
- 他システムとの連携
- 独自ルールに基づく処理
など、単純な構成では実現できない要件も少なくありません。
こうした要件を無理にノーコードだけで実現しようとすると、設定や運用が複雑になり、かえって現場の負担が増える可能性があります。
ローコードによる拡張
ローコードは、必要な箇所にプログラムコードを用いることで、ノーコードでは対応が難しい複雑な業務要件や他システムとの連携に対応する開発手法です。
ノーコードでは対応が難しい要件にローコードを活用することで、次のような対応が可能になります。
- 複雑な業務要件への対応
- 他システムとの柔軟な連携
- 複雑な業務ロジックの実装
重要なのは、初期構築はベンダーが中心となって進め、運用開始後は現場でも改善しやすい状態を整えることです。
全ての業務システムを現場だけで内製化することを目的にするのではなく、
「内製化できる部分は内製化し、難しい部分はベンダーが支援する」という考え方が現実的な業務改善モデルだと考えています。

なぜAccel-Mart Quickが業務改善に適しているのか
現場主導の業務改善には、「現場でも変更できる柔軟性」と「複雑な要件に対応できる拡張性」の両立が必要です。「Accel-Mart Quick」は、ノーコードによる変更のしやすさと、ローコードによる拡張性を備えた業務改善プラットフォームです。
前章でご説明した開発モデルを実現するためには、ノーコードによる変更のしやすさと、ローコードによる拡張性の両方が必要です。
ノーコードとローコードを標準搭載
Accel-Mart Quickは、
- ノーコード開発機能
- ローコード開発機能
の両方を標準で備えています。
そのため、初期構築ではベンダーが複雑な業務要件に対応しながら、運用開始後は現場が小規模な変更や改善を進める、といった運用が可能です。
業務システムに必要な機能を標準装備
「Accel-Mart Quick」では、業務システムで必要になることが多い次の機能を、標準機能として利用できます。
- ワークフロー
- 権限管理
- データ管理
- 通知機能
これらの機能を活用することで、すべての機能をゼロから個別開発する必要がなく、短期間での導入や運用開始を目指せます。また、申請・承認・記録・通知といった一連の業務を同じ基盤上で管理できます。
改善対象の業務を小さく切り出して開始し、運用開始後の要望に応じて対象範囲を段階的に広げやすいことも特徴です。
小規模に始め、運用しながら改善範囲を広げやすい点が、継続的な業務改善に適している理由の一つです。
継続的改善との相性が良い
業務改善やDX推進で重要なのは、システム導入をゴールにせず、運用開始後も改善を続けることです。
小さな改善を繰り返しながら、業務の変化に合わせてシステムを成長させる必要があります。
「Accel-Mart Quick」は、継続的改善を前提とした開発・運用との親和性が高く、
前回ご紹介した
- 現場主導
- 小規模スタート
- 継続的改善
という考え方とも合致していると考えています。

本記事の結論|まとめ
継続的な業務改善を実現するには、「推進層・現場・ベンダーの役割分担」と、「ノーコードとローコードを組み合わせた開発モデル」が重要です。
前回お伝えした「現場主導」「小規模スタート」「継続的改善」を実現するためには、現場だけに改善を任せるのではなく、推進層とベンダーを含めた体制づくりが重要です。
- 推進層が改善活動を後押しする
- 現場が改善テーマを主導する
- ベンダーがシステム化を支援する
この役割分担によって、継続的な業務改善が実現しやすくなります。
また、開発方式としては、次の2点を両立することが重要です。
- ノーコードを活用し、現場でも改善しやすい基盤を構築する
- ローコードを活用し、複雑な業務要件や他システムとの連携に対応する
「Accel-Mart Quick」 は、ノーコード・ローコードの開発機能と、業務システムに必要な標準機能を備えています。
そのため、現場主導の継続的な業務改善を支える選択肢の一つです。
次回予告
次回は、
「ローコードツール『Accel-Mart Quick』で実現する業務改善」
をテーマに、
- 業務改善を実現する具体的な機能
- ノーコード・ローコード開発の実際の流れ
- 他ツールとの違い
についてご紹介します。
| 筆者 奈田 友樹(TOMOKI NADA) 経歴: EC領域を中心に経験を積んできた4年目のシステムエンジニア。 構築・運用の両面に携わる中で、業務の属人化や非効率といった課題に向き合い、ノーコードツールを活用した業務改善を推進しています。 「現場で本当に使える仕組み」を重視した設計を意識しています。 趣味は筋トレ。地道な積み重ねで変化を出していく過程は、仕事にも通じるものがあると感じています。 |

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