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DX推進が加速する中、さまざまな業務システムを導入する企業が増えています。
その一方で、
「異なる業務システム間のデータ連携に手間や時間がかかっている」
「社内に散在するデータをもっと有効活用したい」
このような課題を感じている企業様も少なくありません。こうした課題を解決し、業務の自動化、システム連携、データ活用―それらをもっと簡単かつスピーディに実現するために、ASTERIA Warp(アステリアワープ)は最適なツールです。
➢ASTERIA Warpについて資料をダウンロードする
ASTERIA Warp(アステリアワープ)は、ノーコードで使える国産のETL(Extract, Transform, Load)・EAI(Enterprise Application Integration)ツールとして、企業の業務システム間のデータ連携を効率的かつ柔軟に実現します。プログラミングが不要で、直感的なGUI操作により、データベースやクラウドサービス、APIなど多様なシステムを簡単に統合可能です。また主要アプリと連携できる100以上のアダプターを標準搭載し、既存資産を活かした業務の自動化・効率化を支援します。オンプレミスからクラウドまで対応できる柔軟な運用環境を整え、業種を問わず導入が進んでいます。視覚的なフロー設計により開発・保守の負担を軽減し、現場主導の業務改善やDX推進を支える基盤として、多くの企業に選ばれています。
➢ETL・EAIの有効性についてのブログはこちらから
ASTERIA Warp(アステリアワープ)を導入する際には、まずはどのラインセンス形態(エディション)を選択するかを決定する必要があります。ASTERIA Warpでは、利用目的やご予算に応じて、以下の5つのエディションが用意されています。
【ASTERIA Warp 5つのエディション比較表(概要・形態・機能・価格)】
本記事では、各エディションの紹介と、Core、Core+、Standardのエディションを用いてサンプルフローを作成し、機能の違いを具体的にご紹介します。
各エディションは、上位プランになるほど下位プランの機能をすべて含み、さらに便利な機能が追加されます。そのため、特定のプランでしか実現できないということはなく、必要な機能に応じて柔軟にプランを選択いただけます。
ただし、どのプランにおいてもExcelなどの外部ツール、AWSやAzureなどのクラウドサービスやDr.Sum(ドクターサム)などのBIツールと連携する場合には別途オプションを購入して頂く必要があります。
各エディションの特徴と掲載されている大まかな機能の紹介は以下の通りです。
※Dr.Sum(ドクターサム):ウイングアーク1st社が開発する、高速集計・可視化が可能な国産BIツール
主要な基本機能を厳選したシンプルなプランです。
データの入れ替えや変換、計算などの処理を簡単に作成
1日毎、1時間おきや数分間隔など、自由に設定可能なスケジュールに基づいて自動実行を行う
ファイルの取り込み、書き込み、移動や削除など、各種ファイル操作
クラウドサービスからデータの取得、書き込みを行う
基本機能に加え、データベース(以下DB)との連携を実現したエディションです。
DBの移行期間だけ利用するなどスポットでの利用も可能です。
DBからデータ取得したり、DBに書き込みを行う
処理内でメールを作成し、メールを送付
指定した間隔でメールサーバに問い合わせメールがあればフローを実行
Core+の機能に加え、リアルタイム連携が可能になったエディションです。
クラウドサービスからのWebhook連携やブラウザからのフローを実行(※Webhookはアプリケーションの更新情報を他のアプリケーションへリアルタイム提供する仕組みや概念のこと)
ASTERIA Warpの標準となるエディションです。
基幹システムとの連携や、複数台構成での安定稼働を実現するには、本プランのご利用が最適です。
フローの中で、別のフローの呼び出し、処理ごとに個別に切り出して効率的に開発することが可能
各エディション内で最も多くの機能を搭載したエディションであり、ASTERIA Warpを企業内の様々なシステムとの連携の中心に捉えることを想定した企業向けです。
障害発生時に処理の途中から再実行してリカバリ
高負荷状況においても優先的にフローを実行
Coreエディションに搭載されている機能を軸にCore+、Standardエディションでそれぞれ追加された機能を用いたフローをサンプルとして紹介します。
例えばCSVファイル(S-JIS)がシステムより出力されるとします。
上記の図は、その出力先フォルダを監視し、CSVファイルが存在した場合、CSVデータを読み込み適切な形式にした上でutf-8形式にエンコードして出力しているフローです。
そのままDBに取り組むと未入力の箇所や英字の大文字小文字の表記揺れ、住所や電話番号のハイフンの有無など、データとしてふさわしくない場合があります。
マッピングを使用することで、データを置換して変換したり、年数などを計算して新たに項目を追加できるようになります。出力されたCSVデータを手動でDBに取り込んで活用していくまでがCoreエディションでのサンプルフローとなります。
次の図はCoreエディションで設定したサンプルフローにCore+エディションで実装されたDB連携の機能を追加し手動での連携を自動化したものになります。
新たに追加された機能でDB連携できるようになった他、取込時などエラーが起きてしまった場合はメールで通知することもできるようになりました。
次の図はCoreエディションで設定したサンプルフローからさらにStandardエディションで追加された機能を使用して、より簡潔にし、見やすくしたものです。
フローの中で別の機能を呼び出すサブフロー機能やマッピングした値を別のフローでも参照できる外部変数の機能を使って、処理ごとにフローを分割したり、同様のマッピングを一度で設定しています。
これにより、全体のフローがシンプルで見やすくなり、業務自動化やデータ連携の効率化をさらに推進できます。
既存システムと弊社から導入した生産管理システムTPiCS-Xの連携を実現するために、ASTERIA Warpを導入。
DB連携が必要だが、連携本数が多くないためCore+にてスモールスタートし、システム間での計画・実績データの受け渡しの自動化。
顧客の電力データと、気象データをフロントDBへ連携するために、Core+エディションを導入。
連携は自動化を実現し、連携後はBIツールMotionBoardを使用し、データの可視化・分析をし、顧客提案へ活用。
基幹システムから出力されるデータ(CSV)を加工し、DBへ連携させるフローを作成。
市民開発を推進するため、開発に適したStandardエディションを導入。サンプルフローをご提供し、その後横展開いただき、ユーザー様にてフローを作成。
最後に、ASTERIA Warpの新製品である「ASTERIA Warp Cloud(アステリアワープ クラウド)」のご紹介をします。ASTERIA Warp Cloudは、従来のASTERIA Warpの機能をクラウド環境で提供するiPaaS(Integration Platform as a Service)版です。オンプレミスの運用負担を軽減し、インフラ準備や保守が不要のマネージドサービスとして、より手軽にデータ連携を実現することが可能です。ASTERIA Warp Cloudには、以下の3つのエディションが用意されています。
オンプレミス版のエディションに加え、クラウド版の3つのエディションが加わったことで、より柔軟かつ多様な選択肢の中から、ニーズに応じた最適なエディションをお選びいただけるようになりました。
本記事では、ASTERIA Warpの各エディションにおける機能の違いについてご紹介しました。業務システム間のデータ連携がますます重要となる今、ノーコードで柔軟な連携を実現できるASTERIA Warpは、非常に魅力的なEAIツールです。GUIベースの操作により、専門的な知識がなくても扱えるため、現場主導の業務改善やDXを力強く後押しします。
弊社では、導入前のご相談はもちろん、導入後も開発ノウハウを活かして、さまざまな活用方法をご提案しています。ASTERIA Warpの導入・活用をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
筆者
プロフィール
棚橋 律貴 Tanahashi Ritsuki
経歴:
新卒入社後、BI&IoTチームへ所属。今年で4年目となる。
ASTERIA Warpでデータの連携を支援するだけでなく、連携元のデータの作成(i-Reporter)、連携データの集約(Dr.Sum)、連携後のデータの活用(MotionBoard)も支援経験あり。
ソリューションの操作教育はお手の物。
筆者
プロフィール
岡山 正樹 Okayama Masaki
経歴:
新卒入社後、2年間プログラマーチームで経験を積み、BI&IoTチームへ所属。
ASTERIA Warpだけでなく、弊社取り扱いソリューションであるMotionBoardやDr.Sum、i-Reporterについても手広く経験を積んでいる最中。
お困りごとがありましたら、お気軽にお問合せください。