連載テーマ「生産スケジューラのプラグイン事例」
本ブログでは、生産スケジューラのプラグイン事例を多数紹介いたします。
毎回、実現したい計画ロジックを設定し、生産スケジューラの標準的な計画ロジックとのギャップを示しながら、どのようにプラグインを実装したのかを解説いたします。
なお、生産スケジューラの計画ロジックは、筆者が熟知しております「生産スケジューラAsprova」のものを引用いたします。
プラグインとは・・・
ソフトフェアの機能を拡張するプログラムの事です。
ソフトフェアに用意されている差込口に、個別開発したプログラムを差し込んで機能拡張します。
ソフトウェアのプログラムを直接変更する「カスタマイズ」と比べて、制限を受けずに機能を拡張できます。
生産スケジューラ(生産計画システム)に関する資料をダウンロードできます
本ブログでは、生産スケジューラのプラグイン事例を多数紹介いたします。
毎回、実現したい計画ロジックを設定し、生産スケジューラの標準的な計画ロジックとのギャップを示しながら、
どのようにプラグインを実装したのかを解説いたします。
なお、生産スケジューラの計画ロジックは、筆者が熟知しております。「生産スケジューラAsprova」のものを引用いたします。
加工工程では、製造品目を切り替える際に段取りをします。
例えば、連続炉を用いた加熱工程においては、製造品目が切り替わる際に温度調節をします。
特に段取り時間が長い場合には、それを考慮した生産計画を立案する必要があります。
一般的な生産スケジューラでは、前後の製造品目の属性の組み合わせごとに段取り時間を設定できます。
例えば、以下の条件の温度調整段取りの設定を考えてみましょう。
■ 条件
全ての温度の組合せを設定すると、約3,500行にもなります。
昇温係数 [分/℃] |
降温温度 [分/℃] |
1 | 3 |
切り替え段取りの条件設定のプラグイン事例を紹介いたしました。
今回は、前後の温度差によって段取り時間が決まる場合を例に取りました。
他にもロジックに落とし込める内容でしたら、どの様な内容であっても簡単にプラグイン実装できます。
切り替え段取りは、「ロジックが分かっているのに標準機能で対応できない」代表的な要素です。
妥当なロジックが中々見出せなくて苦労するスケジューラ導入プロジェクトにおいて、この様な要素はプラグインでさっと対応したいですね
筆者
プロフィール
岩島 健裕 Takehiro Iwashima
経歴:
新卒入社後、販売管理システム導入支援(プログラマ)を2年間経験する。
その後、10年以上に渡り、生産スケジューラの導入支援に携わる。現在は、導入プロジェクトのリーダーとして、ユーザと実装メンバーを繋ぐ役割を担う。
得意技は、生産スケジューラの標準機能では実装できないスケジューリング要件への対応(プラグイン)。
設計に留まらず、時にはプログラミングも担当する。
生産スケジューラ『Asprova』
基本ガイドブック
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