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生産スケジューラ(生産計画システム)で受注生産オーダの納期を遵守する計画ロジックとは

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生産スケジューラ(生産計画システム)で受注生産オーダの納期を遵守する計画ロジックとは

本ブログでは、生産スケジューラのプラグイン事例を多数紹介いたします。
毎回、実現したい計画ロジックを設定し、生産スケジューラの標準的な計画ロジックとのギャップを示しながら、どのようにプラグインを実装したのかを解説いたします。

なお、生産スケジューラの計画ロジックは、筆者が熟知しております「生産スケジューラAsprova」のものを引用いたします。

プラグインとは

プラグインとは・・・

ソフトフェアの機能を拡張するプログラムの事です。
ソフトフェアに用意されている差込口に、個別開発したプログラムを差し込んで機能拡張します。
ソフトウェアのプログラムを直接変更する「カスタマイズ」と比べて、制限を受けずに機能を拡張できます。

生産スケジューラ(生産計画システム)に関する資料をダウンロードできます

受注生産オーダの納期を遵守する

多くの工場では、見込で生産する製品(以降、見込生産品)と、受注してから生産する製品(以降、受注生産品)が混在しています。

見込生産品は、突発的な需給変動に対応するために、一定量の在庫を常に保持します。
そのため、(自社で計画的に定めた)納期に多少間に合わなくても欠品にはなりません。

一方、受注生産品は在庫を保持しません。
そのため、(顧客との間で定めた)納期に間に合わないと欠品になってしまいます。
そこで、受注生産品を納期遅れしない絶妙な位置に計画するスケジューリングロジックが求められます。

標準的な計画ロジックとのギャップ

一般的な生産スケジューラでは、「何も計画されていない状態で」計画する順序を決める必要があります。
つまり、いつ、どの程度の負荷が掛かるか分からない状態で、加工する順序を決める必要があります。

1つの解法として、「納期順に計画する」という考え方ができますが、受注生産品の納期が必ず守られるものではありません。

納期順に計画

もう1つの解法として、「受注生産品を先に計画する」という考え方ができますが、細かな隙間ができてしまいます。

受注生産品を先に計画

 

プラグイン事例

計画品を1オーダずつ計画していき、計画品1オーダごとに、受注オーダを挟み込むかどうかを判断するスケジューリングロジックを実装しました。

1オーダごとに受注オーダの挟み込みを判断

 

まとめ

受注オーダの納期を遵守するスケジューリングロジックのカスタマイズ事例を紹介いたしました。

前回のカスタマイズ事例と同様に、様々な制約時条件を考慮した上で生産効率の良い順序を導き出す事は、生産スケジューラの得意とするところです。
場合によってはプラグインを実装して、より良い生産計画を立案したいですね。

筆者
プロフィール

岩島 健裕  Takehiro Iwashima
経歴:
新卒入社後、販売管理システム導入支援(プログラマ)を2年間経験する。
その後、10年以上に渡り、生産スケジューラの導入支援に携わる。現在は、導入プロジェクトのリーダーとして、ユーザと実装メンバーを繋ぐ役割を担う。
得意技は、生産スケジューラの標準機能では実装できないスケジューリング要件への対応(プラグイン)。
設計に留まらず、時にはプログラミングも担当する。

生産スケジューラ『Asprova』
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