生産管理システム導入時に必要な現場との合意形成とは

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連載テーマ「生産管理システム導入を成功に導くポイント」

  1. Vol.1 生産管理システムの導入フェーズとは
  2. Vol.2 生産管理システムの導入時に気をつけたいポイント
  3. Vol.3 生産管理システム導入時に必要な現場との合意形成とは
  4. Vol.4 マスタの重要性について
  5. Vol.5 運用テストフェーズにて押さえておくべきポイント

【生産管理システム導入を成功に導くポイント】をまとめた資料をダウンロードいただけます

経営層の考えと現場の考えを一致させる。というのは視点や立場が異なるので難しい事ではあるのですが、システムを構築する際に経営層の意見だけでの構築、現場の意見を全て取り入れる、といった偏った意見だけで構築してしまうと失敗してしまう可能性があります。

生産管理システムに関する資料をダウンロードできます

目次

  1. 取りまとめ役を決めて各部門からの意見を精査する
  2. 現場へのフィードバックを忘れずに
  3. イレギュラーに捕らわれない
  4. まとめ

取りまとめ役を決めて各部門からの意見を精査する

生産管理システムは営業/設計部門/生産管理部門/調達部門など多くの部門が関わるシステムです。
特定部門の声だけを聞いて構築した結果、システム構築後に別の部門にて問題が発生したというような事が無いよう、取りまとめ役を決めて各部門の要望事項を精査し整合性を取る必要があります。

現場へのフィードバックを忘れずに

現場ではよく「今までのシステムの方が使いやすかった」という声を聴きます。システムが変わると使い勝手も変わり便利な機能が増える半面、不慣れな分、抵抗があるものです。

システム構築時には各部門から代表メンバーを集めプロジェクト体制を組みますが、プロジェクトにて決定した事や新システムの画面などを現場にフィードバックし合意を取っておく事で、現場を交えた運用テストにおける混乱を抑える事ができます。ただし、現場の声を聴きすぎて目的を見失わないように注意する必要があります。

イレギュラーに捕らわれない

システム構築において様々な課題要望事項が出てくると思いますが、大体の事はシステムで解決する事ができます。

しかしながら、システムで対応すべきものと運用で対応すべきものを見極める事が重要です。
あらゆる業務をシステムで対応する事により業務は楽になるかもしれませんが、合わせてあらゆるイレギュラー業務の洗い出しを行わないと使えないシステムになってしまいます。

使えるシステム、動くシステムを手に入れるためのポイントについてはこちらの資料で解説しております。

またそういった機能を実装していくと開発費用が跳ね上がり、また運用が変わった際にはさらに仕様変更に対する追加費用が発生する事を考慮しないといけません。
その業務がどれくらいの頻度で発生するのか、また費用に見合う効果があるのかというのが指標となります。

まとめ

目的を達成する為に時にはトップダウンで進める必要もありますが、システムを使うのは現場なので各フェーズにて現場との合意形成を行い、経営層/プロジェクトメンバー/現場の意見をコストも意識しながら取りまとめ、皆が納得できるシステム構築を目指しましょう。

筆者
プロフィール

市山 角真 Kadoma Ichiyama
経歴:
これまでに20社を超える製造業のお客様へ生産管理システムを導入。パッケージ導入だけではなく、業種特有の要件に応じたアドオンシステムの開発経験も豊富である。
過去の導入事例では、ハンディ/タブレットを活用した現場システムやWebEDIによる調達業務効率化、また、海外の関連子会社へのシステム展開の実績あり。
TPiCS導入指導者、認定指導員資格を保有

生産管理システム『TPiCS-X』
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