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運用テストフェーズにて押さえておくべきポイント

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運用テストフェーズにて押さえておくべきポイント

要件定義/マスタ作成/パッケージ運用適応/カスタマイズ設計・開発を経て、本稼働前に行う最後のフェーズが運用テストです。ここまで準備してきたマスタ設定やパッケージ運用適応/カスタマイズプログラムが要件定義フェーズにて描いたフロー通りに動作し、実際の業務と照らし合わせ、問題点がないか確認します。

運用テストフェーズにて押さえておくべきポイントを確認してみましょう。

生産管理システムに関する資料をダウンロードできます

実際の業務に沿ったテストケース(シナリオ)を作成する

運用テストは実際にシステムを使う人(ユーザー)が実施します。
様々な受注・生産形態があると思いますが、イレギュラーを含めた全ての業務を網羅するテストケースを作成する必要があります。

得意先や製品種別などによって業務フローは異なると思いますので、どのようなパターンがあるのかを洗い出し、システムを使った業務だけに留めるのではなくシステム外の業務も含めたシナリオを作成して、支障なく全ての業務を実施できる事を確認しましょう。

合わせてテストデータを準備しておくとスムーズに進める事ができます。

テストケースに沿ってテストを行う

テストケースに沿って各実務担当者によるテストを行います。
今まで導入ベンダに伝えてきた事が正しく伝わっているのかを実際のシステムで確認できますので、事前に作成したシナリオに沿ってテストを進めていきます。

導入ベンダが想定していないような操作による不具合なども潜んでいますので、可能な限り様々なパターンを試すようにしましょう。
また、イレギュラーな業務について新システムではどのような対応方法があるのか確認し、対応できるようにしておきましょう。

場合によっては機能追加や運用方法を変えて対応する必要がありますが、このタイミングでの機能追加となるとQCDに影響しますので、可能な限り運用で対応できないか検討してみましょう。

テスト中に発生した問題点や質問事項は課題管理一覧にまとめて導入ベンダと共有し本稼働までに全て対応済となっている事を確認しましょう。

運用手順書を作成する

運用テストを一通り行うと新システムを活用した新しい運用方法が確立されると思います。
新しい運用方法を運用手順書としてまとめ、どのタイミングで誰(担当者/部署)が何をいつまでに実施するのか整理し明確にしておきましょう。

その他、本稼働前に確認しておくべきこと

運用テストで注意すべきポイントは以上となりますが、本稼働前に以下の点について確認しておきましょう。

◇取引先/仕入先/協力会社への連絡

システムが変わる事について関係各所に連絡し、フォーマットの変更などがあれば事前に説明しておく必要があります。
必要に応じて説明会などの実施を検討しましょう。

◇負荷テスト

導入ベンダによるテストは実施されていると思いますが、実際の運用環境でも確認しておく事をお勧めします。
一斉に検索/登録等を実施し運用できるレスポンスが出ているのか、必要な排他制御が行われているのか確認しておきましょう。

◇障害発生時の復旧手順

障害発生時の対策として冗長化/バックアップなど検討/実装されていると思いますが、実際に障害が発生した際の復旧手順について確認しておきましょう。
障害は不意にやってくるものですので、必要な対策が行われていても現場は混乱します。

障害の度合いによって復旧時間は異なりますので、障害発生を想定し復旧するまでの運用方法について検討しておきましょう。

まとめ

これまで5回に渡って「生産管理システム導入を成功に導くポイント」をテーマに紹介させて頂きましたが如何でしたでしょうか。

ここで紹介させて頂いた事例やポイントは実際に私が経験し教訓としているものです。
生産管理システム導入プロジェクト内では様々な問題が発生します。
その問題を少しでも減らす材料になれば幸いです。

できる事から着実に実施し変化に追従できる仕組みとは何かを考え、システム導入を成功に導いて下さい。

筆者
プロフィール

市山 角真 Kadoma Ichiyama
経歴:
これまでに20社を超える製造業のお客様へ生産管理システムを導入。パッケージ導入だけではなく、業種特有の要件に応じたアドオンシステムの開発経験も豊富である。
過去の導入事例では、ハンディ/タブレットを活用した現場システムやWebEDIによる調達業務効率化、また、海外の関連子会社へのシステム展開の実績あり。
TPiCS導入指導者、認定指導員資格を保有

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