生産管理システムを導入する3つのポイント

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連載テーマ「生産管理システム導入の秘訣」

  1. Vol.1 生産管理システムを導入する3つのポイント
  2. Vol.2 生産管理システムを導入する時の3つの要求
  3. Vol.3 生産管理システムを導入する時の予算とスケジュール
  4. Vol.4 生産管理システムを導入する時の業務要件No.1
  5. Vol.5 生産管理システムを導入する時の業務要件No.2
  6. Vol.6 システムの導入は協同作業である
  7. Vol.7 「どの提案を採用するか」生産管理パッケージのメリット・デメリット
  8. Vol.8 「最終的な結論を出すにあたって何が重要か」
  9. Vol.9 「SIベンダーを決定する」
  10. Vol.10 生産管理システムを導入する時の契約形態

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生産管理システム導入の責任者の皆さん、自分の会社が何故、生産管理システムを導入するのか、導入しようとしているのかをわかっていますか。理由は様々であると思いますが、いざ導入するとなれば時間と費用が掛かります。費用を掛ける以上、それに見合った効果(結果)が得られてこそ、生産管理システム導入の成功といえるでしょう。

目次

  1. 動かないシステムとは
  2. 生産管理システムを導入する時の3つのポイント
    1. 生産管理システムで何をしたいか(目的)
    2. いくらで生産管理システムを導入したいか(予算)
    3. いつまでに生産管理システムを導入したいか(時期)
  3. まとめ

動かないシステムとは

動かないシステムということを聞いたことがありませんか。これは、システムが動かないではなく、システムが会社の業務にあった動きをしてくれないということです。

そうならないためには、どうしたらよいか、どういうプロセスを踏んだらよいかについて考えていきましょう。
最終的には、SIベンダーに導入を依頼することになりますが、依頼する際に以下の3つの意思表示をしないと「動かないシステムを導入してしまった。」「費用に見合うだけの効果が得られなかった。」「帳尻合わせのためのデータ入力の感が否めない。」という不幸な結果になる可能性が高いことを覚えておいてください。

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生産管理システムを導入する時の3つのポイント

生産管理システムで何をしたいか(目的)

「生産管理システムを導入したいです」だけでは、必ず動かないシステムになります。会社の業務に合ったものにするためには、どんなシステムを導入したいのかを明確にしなければなりません。

生産管理システムを導入したが、「必要な機能がなかった」「必要でない機能が大半を占めていた」という話はよく耳にします。これを防ぐためには、「何をしたいか」を文書化して伝えることが重要になります。

いくらで生産管理システムを導入したいか(予算)

会社の規模や業績によって、システムに掛けることができる金額というのは概ね決まってくると思います。私は「売上高の1%」というのが目安であると考えます。また、生産管理システムを導入により得られるリターン(効果)が数値化できている場合は、1%に拘る必要はないと思います。

必ずしも要望するシステム=システム化の予算がマッチするとは限りません。
その場合は、要件定義フェーズにてお客様のご要望とご予算を考慮したうえでシステム全体像の構想を作り上げていきます。
そのためお客様が許される予算枠を設定し共通認識とすることが重要となります。

いつまでに生産管理システムを導入したいか(時期)

なぜ生産管理システムの導入をするのかによりますが、希望であっても明確にする必要があります。但し、システム導入には時間が掛ることは覚えておいてください。
新たに生産管理システムを導入するには、最低でも1年以上は期間を要します。長期にわたるプロジェクトのマイルストーン設定とお互いの認識及びプロジェクトの各フェーズに対する体制や役割の明確化が必要になってきます。

まとめ

今回は、生産管理システム導入時の意思表示としての3つのポイントを説明しました。
ポイントをしっかりと抑えて、導入のプロジェクトを進行しましょう。

筆者
プロフィール

青木 勝義 Katsuyoshi Aoki
経歴:
生産管理業務に携わって約25年。こよなく生産管理を愛しており、生産管理システムTPiCS-Xの導入は約30ユーザ程となる。地域柄、自動車部品サプライヤーをはじめとする幅広い業種のお客様への生産管理システムの導入実績を持つ。
最近は社内の若手メンバーへの育成に力を入れており(社内の生産管理勉強会の講師として活躍)、若手メンバーの成長を日々の楽しみとしています。
休日は愛娘とジャニーズのイベントへ繰り出すことを楽しみとしており、恒例行事は、年末のカウントダウンイベントへの参加。名古屋から東京ドームまで車で繰り出している(イベント終了まで、ひたすら車で待機)
TPiCS認定指導員(メーカ認定)の資格を所有。

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