「どの提案を採用するか」生産管理パッケージのメリット・デメリット

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連載テーマ「生産管理システム導入の秘訣」

  1. Vol.1 生産管理システムを導入する3つのポイント
  2. Vol.2 生産管理システムを導入する時の3つの要求
  3. Vol.3 生産管理システムを導入する時の予算とスケジュール
  4. Vol.4 生産管理システムを導入する時の業務要件No.1
  5. Vol.5 生産管理システムを導入する時の業務要件No.2
  6. Vol.6 システムの導入は協同作業である
  7. Vol.7 「どの提案を採用するか」生産管理パッケージのメリット・デメリット
  8. Vol.8 「最終的な結論を出すにあたって何が重要か」
  9. Vol.9 「SIベンダーを決定する」
  10. Vol.10 生産管理システムを導入する時の契約形態

【生産管理システム導入の秘訣】をまとめた資料をダウンロードできます

提案依頼書に基づいてSIベンダーから「生産管理システム構築提案書」が届きました。プレゼンもしてもらいました。
さて、どの提案を採用しますか。

今回は、「SIベンダーはどういう提案をしてくるか」について考えていきます。
提案依頼を受けたSIベンダーは、それに応えるための提案をします。提案依頼書の内容を吟味した結果、下記のいずれかのパターンで提案してきます。
先ず以下に出てくる「生産管理パッケージ」について触れておきます。

生産管理システムに関する資料をダウンロードできます

目次

  1. 【生産管理パッケージとは】
  2. 【生産管理パッケージのメリット】
  3. 【生産管理パッケージのデメリット】
  4. まとめ

【生産管理パッケージとは】

業種を問わず多くの企業で共通する業務や、共通するビジネスモデルについて汎用的に利用できることを目的とし、開発したシステムです。
各企業の実情に合った動きをさせるために、様々なパラメータを設定する必要があります。

パラメータには、「システム全体の動きをコントロールする。」、「利用者の権限をコントロールする。」、「各処理をコントロールする。」等があり、設定値によりニーズに合った動きをさせることができます。

【生産管理パッケージのメリット】

【生産管理パッケージのデメリット】

  パターン1
パッケージ
パターン2
アドオン型パッケージ
パターン3
カスタマイズ型パッケージ
パターン4
スクラッチ
導入費用
期間
実装機能 生産管理システムとしての一般的な機能は実装されている。 パッケージ機能はそのまま利用でき、さらに要求機能が実装されている。 パッケージの根幹は残しつつ、要求機能が実装されている。 要求機能、UI(画面、帳票)が全て実装されている。
使い勝手
(操作性)
※パッケージ機能
※アドオン
メリット ※上記【生産管理パッケージのメリット】参照 ※上記【生産管理パッケージのメリット】参照 要求通りの生産管理システムを手に入れることができる。
パッケージ機能に影響を与えることなく、必要な機能を利用できる。 一部を除けば要求通りの生産管理システムを手に入れることができる。
デメリット ※上記【生産管理パッケージのデメリット】参照 カスタマイズ型パッケージと違い、システムが2つあるように見られがち。 パッケージ自体のバージョンアップ(バグフィックス含む)に、高額な費用が必要。 ・導入費用が高額になる。
・稼働までの期間が長い。

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まとめ

今回は、「SIベンダーはどういう提案をしてくるか」について説明してきました。
次回は、最終的な結論を出すにあたって、何が重要かについて考えていきたいと思います。

筆者
プロフィール

青木 勝義 Katsuyoshi Aoki
経歴:
生産管理業務に携わって約25年。こよなく生産管理を愛しており、生産管理システムTPiCS-Xの導入は約30ユーザ程となる。地域柄、自動車部品サプライヤーをはじめとする幅広い業種のお客様への生産管理システムの導入実績を持つ。
最近は社内の若手メンバーへの育成に力を入れており(社内の生産管理勉強会の講師として活躍)、若手メンバーの成長を日々の楽しみとしています。
休日は愛娘とジャニーズのイベントへ繰り出すことを楽しみとしており、恒例行事は、年末のカウントダウンイベントへの参加。名古屋から東京ドームまで車で繰り出している(イベント終了まで、ひたすら車で待機)
TPiCS認定指導員(メーカ認定)の資格を所有。

生産管理システム『TPiCS-X』
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