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導入事例「株式会社メタルテック様」

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導入事例「株式会社メタルテック様」

拠点でバラバラな経理業務を標準化
効率化と正確性向上で大企業化に合わせた内部統制の強化
事前の業務調査で業務フローの改善からサポート

株式会社メタルテック(以下、メタルテック)は、大正12年(1923年)に創業後、2004年のグループ各社の再編成計画に基づき設立されました。
自動車の骨格部品・産業車両部品・燃料タンクの開発・設計・製造から金型・治具の開発・製造を行い、金型設計から、プレス加工、組立加工までの一貫生産体制により、高品質・高生産性を実現できることを最大の強みとしています。

メタルテックの主な製品

    金型製作                  自動車部品の塗装・艤装

――  メタルテックの主な製品  ――

メタルテックは、2019年にユニプレス株式会社の資本提携を通じて会社法上の大企業になりました。
大企業になると、四半期単位での決算を求められ、従来以上に財務諸表に対する信頼性が求められるようになりました。

更に、業務の属人化や現行システムの維持の限界などを背景に、30年以上利用していた基幹システムの全面刷新を計画する中で、基幹システムと連携する経理業務を整理していくと、①名古屋事業所と岡山事業所とで経理業務が異なること②名古屋本社と岡山事業所で利用している会計システム領域が異なること③システム外で対応している定型業務が多岐に渡ることなどを背景に、決算業務が煩雑になっているという問題がございました。

こうした問題を解決し、大企業化に合わせた内部統制の強化をするため、会計システムの刷新を決定しました。
そこで導入パートナーとして選ばれたのが、長年メタルテックのシステムサポートを行い、基幹システムの刷新も請け負うトーテックアメニティ株式会社(以下、トーテック)です。

トーテックは、新会計システムを構築するために奉行クラウドシリーズを組み合わせた提案をし、メタルテックと協力して導入しました。
奉行クラウドで新会計システムをどのように導入したのでしょうか。導入の経緯と今後について、次の方々に伺いました。

<株式会社メタルテック>(発言順)
管理本部 経理部 部長 浅井宏太氏
管理本部 経理部 岡山経理課 課長 景山倫子氏
管理本部 経理部 岡山経理課 坂井梨花氏

<トーテックアメニティ株式会社>
産業システム事業部 第2システム部 第2グループ 田中恵介
産業システム事業部 中日本営業部 第2グループ 吉田慎吾

コーヨーテクノス様ロゴメタルテック様 社屋     本社・名古屋事業所

本社・名古屋事業所:愛知県小牧市村中1418
設立:2004年10月1日
資本金:7億8千万円(2025年9月現在)
従業員数:636名(20253月末時点)
事業内容:
・自動車・産業車両部品、燃料タンクの開発・設計・製造
・金型・治具の設計・開発・製造、プレス加工、組立加工
株式会社メタルテックのサイトはこちら

大企業化に合わせた経理業務の見直し

管理本部 経理部 部長 浅井宏太氏

管理本部 経理部 部長 浅井宏太氏

「以前は拠点ごとにバラバラな業務とルールがあり、手作業でアナログな経理業務を行っていました」

奉行クラウドへ刷新する以前は、本社と岡山事業所で経理業務の内容やそもそものルール、利用している会計システムの領域も違い決算業務が煩雑になっていました。
これまでの経理業務は、両拠点同じ会計システムを使っていたものの、扱う経理データが分かれており、勘定科目の仕訳も拠点ごとに別々のルールに沿って手作業で仕訳をしていました。
更に、入出金関係は紙で承認を回すようなアナログな業務も多く、そのルールも拠点ごとにバラバラでした。

このような状況の中で、2019年に会社法上の大企業になり、四半期単位の決算や、財務諸表の信頼性や正確性も求められるようになったため、内部統制を強化しなければならないと悩んでいました。
その時に、既に計画のあった基幹システムの刷新を相談していたトーテックから会計システム刷新の提案を受け、経理業務も見直すことを決めました。

会社としては、大企業化による内部統制の強化が一番の目的でしたが、経理担当者の決算業務の負担軽減や簡略化、業務標準化の実現も経理部としての大きなテーマでした。

社内承認の苦労と導入方針の決定

管理本部 経理部 部長 浅井宏太氏

管理本部 経理部 部長 浅井宏太氏

「内部統制における会計システム刷新の必要性を理解してもらうのに少し苦労しました」

しかし、経営層へ会計システム刷新の必要性やメリットを話しても、初めは「基幹システムの刷新だけではいけないのか」「奉行クラウドでないといけないのか」という声があがり、社内承認を得るのには少し苦労しました。
ですが、基幹システムのデータも最終的には経理・会計システム繋がっていくという点で、内部統制にはそこを見据えた業務の見直しが必要だと感じ、説得を試みました。
説得に関しては、トーテックがサーベイという工程を踏んで、今の経理業務の整理をしたうえで刷新の提案をしてくれたことがとても助かりました。
それによって今の業務において何が問題なのか、何が煩雑なのかを明確にできましたし、以前の会計システムから奉行クラウドに刷新することで今までの業務がどのように変わるのかのイメージも付いたので、経営層に対して明確に刷新の必要性を示すことができました。

また奉行クラウドは導入シェア率が高く、当社のような大会社でも多く利用されており、監査法人からも推奨するソフトだとアドバイスを受けていた点も奉行クラウドでの刷新の承認を得られた決め手だと思います。

業務や課題の明確化によって、お客様と同じ方向を向いて導入を進められました


産業システム事業部 第2システム部 第2グループ 田中恵介

産業システム事業部 第2システム部 第2グループ 田中恵介

中小企業であれば「中小企業の会計に関する指針」などが中小企業庁から挙がっておりますが、会社法上の大会社になられた以上、信頼性の高い財務諸表の作成が求められております。
信頼性の高い財務諸表を作成するためには、経理業務を可能な限り人の手を介さずに、システムでカバーする必要がありますので、経理業務そのものを見直しする事となります。

そのため、奉行クラウドへの刷新については、サーベイという工程を踏んで現状の業務を整理し、本社と岡山事業所の各拠点でどのような運用や業務フローがあるのかを明確にしたうえでご提案させていただきました。
それによって要件定義を進める際も、導入後の運用を見据えながら実際の業務をより落とし込んだ形でディスカッションをすることができましたし、今後奉行クラウドをどう使っていこうかという話でも、メタルテック様からより具体的なご要望をお伺いすることができたのではないかと思います。

メタルテック様と弊社側が現状の業務課題と刷新後のイメージを共通認識できたことで、スムーズに仕組みの入れ替えができたと感じています。

新システムを運用していく不安

管理本部 経理部 岡山経理課 課長 景山倫子氏

管理本部 経理部 岡山経理課 課長 景山倫子氏

「当初は長年使用していた会計システムの刷新に不安がありました」

会計システムを刷新すると聞いた時、長年の経理業務や使い続けたシステムから変わることになるため、正直抵抗はありました。
実際に業務を行う担当者としては、また一から操作を覚えなければならないという点で、労力も時間もかかると思い不安を感じていました。

しかし、いざ導入が始まると23ヵ月かけての教育サポートがあり、操作教育も週1回のペースで実施してもらえましたので、操作にはスムーズに慣れていくことができたかと思います。
教育は、本社とオンラインで繋ぎながらの実施もありましたが、岡山事業所にも教育に来てもらえたので、具体的な操作教育を受けられて安心しました。
単純な奉行クラウドの操作教育ではなく、経理業務に即したシステムの運用方法をご説明いただけたため、新会計システムへの刷新も前向きに捉えて進めることができたかと思います。

管理本部 経理部 岡山経理課 坂井梨花氏

管理本部 経理部 岡山経理課 坂井梨花氏

「安心のサポートと社内の情報共有で操作に慣れることができました」

私は昨年にメタルテックに入社したばかりなので、まだ以前のシステムに慣れる前に奉行クラウドに切り替わったという形でした。
その点、今回の会計システムの刷新に大きなギャップや抵抗があったわけではありませんが、また新たに覚えていくという面ではしっかりサポートをしてもらえたのでとても安心できました。
トーテックからのサポートを受けた後は、拠点間、拠点内で情報共有をしながら日々の業務を行っていき、現在は操作にも慣れて業務が効率化されたと実感しています。

 
会計システム運用支援の様子

―― 会計システム運用支援の様子 ――

経理業務の効率化から、会社全体の効率化まで

管理本部 経理部 岡山経理課 課長 景山倫子氏、坂井梨花氏

管理本部 経理部 岡山経理課 課長 景山倫子氏、坂井梨花氏

これまでのアナログ業務が解消され、仕訳業務も1/2の時間になりました

新会計システムとして奉行クラウドを導入したことにより、日々の経理業務が大幅に効率化されたと実感しています。

例えば、入出金業務にしても、これまでは銀行データとして情報を1つずつ手入力する必要がありましたが、奉行クラウドであれば API連携機能を利用することで、入出金明細や残高等を自動取得することができるため、システムから情報を紙で出力する必要もなくなりました。
またこれまでは紙で出力した情報を基に手作業で仕訳を起こしていましたが、取得情報をもとに仕訳の自動起票も実現する為、以前と比べて作業時間が1/2の工数になりました。
 

管理本部 経理部 部長 浅井宏太氏

管理本部 経理部 部長 浅井宏太氏

「会社としての現状を迅速に把握できるようになりました」

これまではそれぞれの拠点と領域で決算を組んでいたので、元帳も拠点ごとに2つ存在していました。
そのため、以前は各拠点の元帳を見ようとしても、拠点間を移動して見に行くしかありませんでした。
奉行クラウドに刷新してからは、両拠点の情報を一括で把握することができますので、単純に移動の手間もなくなりましたし、現状を迅速に把握することができるようになりました。
また、経営会議の報告書の作成も、奉行クラウドのデータを使って楽に行うことができますので、刷新前と比べて報告業務が効率化されると期待しています。

「経理業務の効率化から会社全体の改善へ」

今回は会計システムの刷新で、経理業務の効率化を実感できましたが、今後は人事・給与・勤怠管理などの労務系システムの導入もトーテックと進めていますので、それらが会計システムと連携されることで更なる相乗効果も期待できますし、バックオフィス業務全体が効率化されていくのではないかと感じています。

さらに、今年度には基幹システムの刷新が完了しますので、新しい基幹システムが立ち上がれば経理だけでなく会社全体のデータが連携され、より一層の効率化に繋がると感じています。
また、今回会社の基盤となる会計システムや基幹システムの刷新に取り組んだからこそ、その周辺のシステム化やIT投資に取り組みやすくなりましたし、今後はより一層前向きにシステム化や効率化を推進していけるのではないかと思っています。

会社法上の大企業となったことで、この先取り組まなければいけないことや更なる課題も出てくるかと思いますので、今後の新たな取り組みに関してもトーテックには当社のITベンダーとしてサポートをしてほしいと思っています。

更なる効率化に向けたITサポートを


産業システム事業部 中日本営業部 第2グループ 吉田慎吾

産業システム事業部 中日本営業部 第2グループ 吉田慎吾

今回は会計システムの刷新として奉行クラウドを導入させていただきましたが、今後の基幹システムや人事・給与・勤怠管理などの労務系システムの立ち上げについても引き続きご支援させていただき、メタルテックさんの会社全体の効率化をサポートさせていただきたいと思います。

将来的には紙で対応されている経費精算のペーパーレス化や新リース会計基準などの法改正対応など、メタルテック様の成長に即してIT面でサポートしたいと考えております。

 

取材日:2025年8月28日
記載の担当部署は、取材時の組織名です。

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