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i-Repoレスキュー隊 解決事例No.1

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i-Repoレスキュー隊 解決事例No.1

連載テーマ「i-Repoレスキュー隊とは」

  1. Vol.1 i-Repoレスキュー隊
  2. Vol.2 i-Repoレスキュー隊 解決事例No.1
  3. Vol.3 i-Repoレスキュー隊 解決事例No.2
  4. Vol.4 i-Repoレスキュー隊 解決事例No.3
  5. Vol.5 Coming Soon...

今回は、i-Reporterに対するお客様の「こんな機能があったらいいな」というご要望を実現するために、(弊社のi-Reporterエキスパートで構成された)i-Repoレスキュー隊が実際に開発した機能を3つご紹介いたします。

i-Reporterの概要資料はこちらからダウンロード頂けます 

必須入力の条件分岐

標準機能

i-Reporterには、入力漏れを防ぐための標準機能として、「必須入力機能」があります。
この機能は、必須入力機能を有効にした項目(クラスター)に情報を入力しないと、帳票が保存できない仕様になっており、情報の入力漏れ防止機能として多くのお客様に利用されています。

お客様の課題例

しかし、このような仕様であるがゆえに、とあるお客様では、以下のようなお困りごと(お悩み)が発生していました。
そのお客様では、設備点検の際に使用する設備異常記録表をi-Reporterで電子化し、点検記録を入力しておりました。

irepo_rescue1.png

記録内容として、『異常内容』や『修理種別』、『生産ラインへの影響』等を記録しています。
お客様の運用ルールとして、その設備異常の内容が生産ラインに影響がある場合のみ、『修理希望日や希望時刻』また、その後の『修理完了日や完了時刻』の情報を必ず入力しなければいけませんでした。
※『生産ラインへの影響』が無ければ入力する必要はありません。

そのため、入力漏れを防止するために必須入力機能を『修理希望日や希望時刻』『修理完了日や完了時刻』の項目(クラスター)に対し有効にする必要があります。
しかし、必須入力機能では、必須入力を設定された項目(クラスター)に情報が入力されなければ帳票を保存する事が出来ない仕様になっています。
そのため、『生産ラインへの影響』が無い場合にも、『修理希望日や希望時刻』『修理完了日や完了時刻』を入力しなければアラート表示され、帳票が保存できません。

そこで、『生産ラインへの影響』が無い場合にも、帳票が保存できるように、本来必須入力にしなければならない項目に、必須入力機能を適用する事ができませんでした。

解決機能

そこで、i-Repoレスキュー隊のノウハウを活用し、特定の項目(クラスター)入力された内容によって、必須入力機能の有効/無効が切り替わる、【必須入力の条件分岐機能】を開発しました。

ある特定の必須入力条件が成り立たない場合、必須入力機能を適用することなく、項目(クラスター)に情報を入力しなくても帳票を保存できるような機能です。
必須入力条件が成り立つ場合には、特定の項目(クラスター)に対し、必須入力機能が有効となり、情報を入力しないと帳票が保存できません。

今回の例でいうと、『生産ラインへの影響』がある場合には、『修理日時や時刻』『修理完了日や完了時刻』が必須入力となり、『生産ラインへの影響』が無い場合には、『修理日時や時刻』『修理完了日や完了時刻』に情報を入力しなくても、帳票の保存が可能となります。

・必須入力条件成立時
必須入力の条件が成り立つ場合(生産ラインへ影響があり『修理日時や時刻』『修理完了日や完了時刻』の情報が入力されていない場合)に、完了保存を行うと、画像のようなメッセージが表示され、修理関連の項目をすべて入力しないと保存することができません。

・特定の必須入力条件未成立時
必須入力の条件が成り立たない場合(生産ラインへ影響がなく『修理日時や時刻』『修理完了日や完了時刻』の情報が入力されていない場合)に、完了保存を行うと、図のメッセージが表示され、修理関連の項目を入力なしで保存することができます。

活用効果

この必須入力の条件分岐機能によって、こちらのお客様では確実に入力しなければならない項目の入力漏れを防止できるようになりました。i-Reporterの持つ柔軟性を最大限に活かし、それぞれの場面に合わせた形で使えるようになったことで、記録業務の精度向上につながりました。

基幹システムとの連携:部分一致検索

標準機能

i-Reporterで外部DBからリアルタイムにデータを連携することができる機能として「ConMas Gateway」があります。
ConMas Gatewayの標準機能では、i-Reporterから外部DBのデータを検索する際に、検索したいデータ(マスター情報)を正確に入力しなければいけない仕様になっています。

お客様の課題例

このConMas Gatewayを活用し、基幹システムと連携する事で、i-Reporter上から各製品の在庫照会や検査結果照会を行っているお客様がいらっしゃいました。 
しかし、『検索したいデータ(マスター情報)を正確に入力しなければいけない』という仕様のため、基幹システム側で管理されている品番マスターを正確に入力しなければいけませんでした。

そのため、対象製品が『ABCD123456…』といった長い品番であった場合、一語一句正確に覚えて品番を入力する必要がありました。
覚えていない場合には、品番の一覧表を確認しながらi-Reporterに入力する、という事もございました。

解決機能

そこで、i-Reporterレスキュー隊は、ConMas Gatewayの【部分一致検索】を可能にする機能を開発いたしました。
これにより、対象品番の一部分の入力だけで検索する事が可能になりました。

そして、部分一致検索をして絞り込んだ検索結果の中から、対象の品番を選択し読み込みボタンを押すことにより、対象の品番データを取得することができます。

活用効果

この機能により、品番の一覧表を確認しながらi-Reporterに品番を入力する、といった煩雑な運用もなくなり、品番をうろ覚えな状態でも基幹システムから在庫数や検査結果を参照し、鮮度の高い情報を現場で確認することが可能になりました。

工程進捗の確認

標準機能

i-Reporterは紙帳票を電子化し、現場のデータを収集する事がメインのツールとなっております。
そのため、i-Reporter単体で情報を見える化し、業務を管理する事は難しく、BIツール等とi-Reporterで収集されたデータを連携させ、対応する必要があります。

お客様の課題例

今回は、生産実績情報をi-Reporterで収集しているお客様での課題をご紹介いたします。
そのお客様では、生産工程毎にi-Reporterで生産実績を収集していました。
しかし、生産工程が複雑であるため、作業進捗状況が把握し辛く、前工程が終わっていないのに、自工程を実施してしまう、いわゆる『工程飛ばし』が発生してしまいました。
そこで、『作業進捗をリアルタイムに確認し、正しい作業工程順で生産を進められるようにしたい』という要望が上がりました。

解決機能

そこで、i-Reporter上で作業進捗をリアルタイムに確認し、正しい作業工程順で生産を進めていけるようにi-Repoレスキュー隊が【工程チェックシート】作成しました。

この工程チェックシートではカスタムメニューより作業指示書のQRコードを読み取ると、現在の作業工程進捗を確認できるチェックシートが表示されます。
既に完了している工程は青色バー、未入力の工程は赤色バーで表示され、現在の工程進捗を確認しやすい仕様になっています。

対象の工程のジャンプボタンを押すことにより、各工程の実績登録をすることができます。
(作業完了工程のジャンプボタンを押すことで既に登録された実績情報も参照できます)

また、前工程の作業登録が完了していなければ、自工程の実績を入力できないように制限されているため、工程チェックシートに従って生産を行うことで、工程飛ばしを防止できるようになりました。

活用効果

この工程チェックシートを活用する事により、『生産進捗の見える化』や、度々発生していた工程飛ばしを防止し、『不良品の発生を削減』する事が可能になりました。

まとめ

今回は、上記3つの開発機能をご紹介しました。
みなさまの中にも、このようなお困り事をお持ちの方もいらっしゃるのではないのでしょうか。 

弊社では、現場の実績収集効率化に向けたi-Reporterの導入だけでなく、更なるi-Reporterの活用を検討されている方にご支援をしております。
上記以外の機能についても、弊社のi-Reporter導入ノウハウを活かし、様々な活用法をご提案させて頂きます。
i-Reporter導入・活用に向けた検討の際は、是非ご相談下さい。

i-Repoレスキュー隊に相談したい場合は、お気軽にお問合せください。

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